ラー/Ra
人数:2~5人
時間:40分くらい
年齢:12歳~
発売:1999年
作者:ライナー・クニツィア
評価:私⇒A 相方⇒A Mr.Jr⇒A
かつて紀元前のエジプトでは神々は人間に対し一つの知恵を授けていた。
「誰が神に近い存在であるか。それを確かめるために競りをすればいいじゃん」
と(たぶん言ってない)。
ということで、ライナー・クニツィア作名作競りゲー『ラー』をプレイしました。ちなみにクニツィア大先生の3大競りゲーはこの他に『メディチ』『モダンアート』があるので。
簡単なルールは以下のとおり。
競って一番多くのポイントを稼いだ人が勝ち(そりゃそうだ)。
各自自分の手番になったら、タイルを1枚引くか、競りを行うか決める。タイルを引いたら、中央の貢物置き場に配置していく。競りを行う場合は、中央に配置された貢物プラス中央にその時に設置してある金が競りの対象になる。競り落とした人は、その時落とした金が今度競りの対象になる。というわけ。
また、任意で競りを行うこともできるが、ラー(神)のカードを引いた場合は強制で競りが行われ、ラー(神)が配置場にいっぱいになったらその時点で強制的にそのラウンドは終りになる。
全員「ラー(/・ω・)/」
全員「ラー(/・ω・)/」
全員「ラー(/・ω・)/」
私&Mr.Jr「ラー(/・ω・)/」
相方「ラーラーうるさい!!!」
私「だって、ラー(神)ばかりみんな引くんだもん」
相方「強制競りだからといって、その際にラーと叫べなんてルールにはない!」
私「この方が盛り上がるじゃない」
相方「他のお客さんから白い目で見られるでしょうが」
私「大丈夫。みんな元から目は白いから」
相方「ここの客はゾンビかなにかか」
Mr.Jr「ラー(/・ω・)/」
私&相方「もはや神の呪いだな」
全員公開かつ、全員の今の状況得点だったり、セットコレクション要素もあるので、何を集めているかなども公開されているので、どのようにベットすべきか等の駆け引きが十二分に味わえる。そこに、貢物の種類のランダム性と、高確率で引き当ててしまう、強制競売のラーの運要素が絶妙にマッチしていて、いわゆるゲーム慣れしている人が勝つゲームではないので、結構誰でも楽しめる。
一つのこれは好みなのだが、競りの舞台が紀元前のエジプト。古代文明。とても凝ってあるコンポーネントで非常にワクワクドキドキなのだが、ここが受け入れられないと、なんかゲームに入りこまないかもしれない。システム的には面白いしおすすめなんだけど、好みは分かれるかも。
ケララ/Kerala
人数:2~5人
時間:30分くらい
年齢:8歳~
発売:2016年
作者:カーステン・ヒーセ
評価:私⇒A 相方⇒A Mr.Jr⇒A
インド象のお祭りをモチーフにしたタイル配置ゲームの『ケララ』を先日のボドゲカフェで我が家でプレイしました。ちなみにこのタイトル。『ケララ』なのか『ケーララ』なのか。ネットでも表記がまちまちでどちらが正しいのか気になる。
以下簡単なルール。
手番になったら人数分のタイルを袋から引いて、手番の人間から順番に好きなタイルを獲得。それを、現在配置されている象のタイルに隣接するように置いていく。置かれたタイルに像を1匹載せる。これを袋のタイルがなくなるまで繰り返す。
得点計算に特徴があって、同じ色のが繋がっているエリアでないと得点にならなかったり、同じ色のエリアが複数あっても、いずれか一つのエリアしか得点としてカウントされない。また、すべての色のタイルが配置されてないとマイナス。など、様々な要素がある。
Mr.Jr「象さんこっちおいで~」
相方「あぁ~上手く置けない!くそぉ!なんだこのタイルは!」
私「あはは。口が悪いな~」
相方「口が悪いんじゃない。悪いのはあんたの引きだ。そして選択したタイルだ」
私「そんな殺生な~」
Mr.Jr「象さんこっちにきていいよ~」
私&相方「平和だ・・・」
勝ったのはMr.Jrで(なに?)私は最下位。意外と難しくて、マイナスにならないようにすべてのタイルを無駄なく取って配置しようとするのだけれど、これが意外と上手くいかない。原因はこの象さん。なにせ、象さんの隣に配置しないといけないから、希望しているタイルが無いとうまくエリアが形成できない。そうした運もありつつ、先読みしてあえて別の色を配置して最終的に伸ばして、くっつけることによりエリアを形成する。空間把握能力が意外と大事。
結構各自黙々と自陣を形成する感じだけど、静かに盛り上がり、終わった時の各自のタイル形成をみるのが結構楽しくて割と好き。冷静と情熱の間のゲームといったところでしょうか(わからん)。私は好きです。
ザ・マインド/The Mind
人数:2~4人
時間:15分くらい
年齢:8歳~
発売:2018年
作者:ヴォルフガング・ヴァルシュ
評価:私⇒S 相方⇒A Mr.Jr⇒B
先日行ったボドゲカフェで遊んだゲーム紹介の続き。今回は会話もジェスチャーもできない高難易度の協力ゲーム『ザ・マインド』をプレイしました。
ルールは簡単ですが、これが難しい。
勝利条件は、各自配られた手札を、昇順になるように順番に場に出すことができたらクリア。ちなみに出す順番はなく、どのタイミングに出してもいいが、誰かが自分の持っているカードより大きい数字を出してしまった時点でそのレベルは終了に。
これだけ。
レベルに応じて全員の初期手札が異なる。レベル1は1枚。次は2枚と徐々に難易度が上がる。ミッションに失敗したら、全員共通のライフが減り、ライフがすべて無くなったらそこでゲーム終了。という感じ。
ただし、会話厳禁、ジェスチャー厳禁。そのためできるのは場の空気を読むことと、アイコンタクト。くらい。
お分かりいただけたろうか…。これ。激ムズです。
私「じゃあここからは、会話・ジェスチャー厳禁ね。ゲームスタート!」
私&相方「・・・」
Mr.Jr「( ^^) _~~(58のカードが場に出される)」
私&相方「( ゚Д゚)!?(はやっ!そして終わった!)」
Mr.Jr「( *´艸`)(ふふふ~ナイスプレイ~)」
私&相方「空気とか読む気ねぇ~~」
・・・。はい。我が家はレベル1はおろか、瞬殺でゲームが終わってしまったこのゲーム。その後2,3回やりましたが、相方即出し。私遅すぎ。などの原因によりレベル1ですら攻略ならず。このゲーム。本当に単純でインストも簡単。じゃあいざやってみると、これが難しく、空気なんて全然読めない。というか空気ってどう読むんだ?と思うくらいに難しい。我々人間が如何に言葉によるコミュニケーション依存し生活しているか。そして、空気を読む行為ですら言葉の意味、イントネーション、会話の流れという部分から察知して空気を読んでいることに私はこの時気が付き、人間においての言葉の偉大さをまざまざと痛感したわけでございます。
そしてそんな感嘆に浸っている間にも、Mr.Jrと相方は「なんで空気読まないんだよ!」と私を叱咤激励するのでありました(激励ではないか)。
非常に癖になる、良質なライトゲームだと思います。ただ、日本語版が手に入りにくいのと、輸入盤もなんだか密林で販売されているものが怪しい気がして、なかなか手に入れることが難しいそうなのが難点ですが・・・。